皆さん普段から、

「http://google.com」や「http://amazon.co.jp」

のようなURLを良く目にしていると思います。

IT/WEBに触れる上で必ず目にする単語が「HTTP」

この「HTTP」について、「ややこしくてよく分からない」や「分かっているつもりではいるけど、いま一つ腑に落ちない」という方の為に現役Webエンジニアの私が3分で分かりやすく解説しようと思います。

この記事のまとめ

HTTPはWebサーバーとブラウザ間の送受信のルール
その他の通信プロトコル
HTTPS との違いは？

1 HTTP とは？
2 プロトコルには色々な種類がある
3 HTTPS との違いは？
- 3.1 HTTPは危ない？
- 3.2 HTTPSは安全？
4 まとめ

HTTP とは？

HTTPは『HyperText Transfer Protocol』（ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル）の略です。

皆さんが普段Webページを見る際に Safari や Chrome 等のブラウザを使用すると思いますが、そのブラウザは Webサーバーと通信しWebページそのものである HTML、CSS、JS、画像ファイル等を受け取ってそれを表示しています。

HTTPを単語毎に分解して読み解いてみましょう。

『HyperText』（ハイパーテキスト）は、Webページを構成するHTML等で記述されたファイルの事です。

『Transfer』（トランスファー）は、和訳すると「移動する」等の意味となり、

『Protocol』（プロトコル）は、和訳すると「決まり事」等の意味となります。

つまり、HTTP『HyperText Transfer Protocol』（ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル）は、Webサーバーとブラウザ間でファイルを送受信する際のプロトコル（決まりごと事）という意味となります。この決まりごとはWebページを表示するうえで世界共通です。

HTMLについて詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

関連記事：【初心者向け】HTMLとは？何が作れる、学ぶ意味があるのかを徹底解説！

プロトコルには色々な種類がある

HTTPはプロトコルであるという事が分かりました。

では、プロトコルはHTTPひとつなのでしょうか？答えは「NO」で、プロトコルには様々な種類があります。その中でも耳にする事の多い物を３つ程見てみましょう。

SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)

スマートフォンやパソコンでメールの設定をする際に目にした事はないでしょうか？

SMTPはインターネットでメールそ送信する為のプロトコルでメールソフトからメールサーバーにメールを送信する際に使用するプロトコルです。

POP3 (Post Office Protocol version3)

こちらもSMTP同様にスマートフォンやパソコンでメールの設定をする際に目にした事があると思います。

POP3はSMTPの逆でインターネット上でメールソフトがメールサーバーからメールを受信する際に使用するプロトコルです。

IP (Internet Protocol)

IPは皆さんが持っているスマートフォンや、会社や家にある Wifiルータ等に割当られたIPアドレスを対象にデータを送り届ける為のプロトコルです。HTTPよりも耳にする一番馴染みのプロトコルではないでしょうか？

HTTPS との違いは？

HTTPSは「HyperText Transfer Protocol Secure」の略で、SSL（暗号化）を適用した HTTP 通信の事を言います。

HTTPは危ない？

HTTP通信は、Webサーバーとブラウザ間でやりとりされるデータは暗号化されておりません。ですので、第三者が通信の過程でやりとりされるデータを覗き見する事が可能です。郵便で例えるなら「ハガキ」のような物です。ハガキにクレジットカード番号が記載されていたらゾッとしますよね？HTTP通信は「ハガキ」のように第三者が通信の中身を覗き見する事が出来る為、HTTP のサイトでは絶対にクレジットカード等の情報を入力しないようにしてください。