コードキャンプのプレミアムプラスがおすすめ出来ない3つの理由とは?

この記事のまとめ

  • プレミアムプラスはコードキャンプが提供している全ての科目を受講することが可能
  • プレミアムプラスはレッスンの制限がなし
  • プレミアムプラスは6ヶ月プランでも全ての言語を学習するのは不可能
  • エンジニアになる上で全ての言語を学習する必要はない

コードキャンプには様々なコースが用意されています。

『基本的なプログラミングをお母体』

『デザイナースキルを身に着けたい』

『スマホアプリを作れるようになりたい』

など目的に沿ってコースが選択できるようになっているのはコードキャンプの良さでもあります。

そんな中に『プレミアムプラス』プランというコースがあります。

プレミアムプラスコースは他のプランよりも料金が高いコースです。

今回はこの『プレミアムプラス』コースの特徴と受講するメリットが何かを現役エンジニアであり実際にプログラミングスクールを運営している筆者が調査いたします。

 

『プレミアムプラス』コースとは?


プレミアムプラスコースとはコードキャンプの最上位コースです。

そのため、料金も通常のコースと比較してもかなり高めに設定されています。

プレミアムプラスコース 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
料金(税抜) 398,000円 498,000円 698,000円
入学金(税抜) 30,000円 30,000円 30,000円

このコースには主に以下の2つの特徴があります。

  1. 全ての言語・フレームワークが受講可能
  2. レッスン回数に制限なし

それぞれ詳しく解説していきます。

① 全ての言語・フレームワークが受講可能

引用:コードキャンプ

コードキャンプではコース毎に学べる科目が決まっています。

しかし、プレミアムプラスコースではコードキャンプが提供している全ての科目を受講することが可能です。

具体的に学べる科目は以下のものになります。

  • HTML/CSS
  • Javascript
  • Bootstrap
  • Swift(iOSのアプリ開発)
  • Android
  • PHP
  • MySQL
  • Ruby
  • Ruby on Rails
  • Java(基礎と応用)
  • Javaサーブレット
  • Photoshop
  • Illustrator

WEBサービスの作成からデザイン、アプリサービスなど網羅的に学習することが可能です。

全ての言語を知っているエンジニアは希少価値が高い

『エンジニアになるためには全ての言語を覚える必要があるのか?』

未経験からエンジニアになる方はどの言語を覚えればいいのか、全ての言語を学ぶ必要があるのかという疑問がありますよね。

結論から言えば全てのプログラミング言語を学ばなくてもエンジニアには十分になることが可能です。

そもそもエンジニア職では『ウェブエンジニア』『フロントエンジニア』『アプリエンジニア』『サーバーエンジニア』など業務によって利用する言語も分かれています。

例えば、アプリエンジニアになりたいのであれば、iOSアプリを作成できる言語『Swift(スウィフト)』言語を習得すればなることができます。

エンジニアになりたいからといって全ての言語を学ぶ必要はありませんが、中には全てのスキルを身に着けているエンジニアの方もいらっしゃいます。

そういった方を『フルスタックエンジニア』と呼ばれているのですが、フルスタックエンジニアの方は何でもできるという側面からかなり市場価値の高い貴重な人材です。

② レッスン回数に制限なし

CodeCamp 講師選択画面
引用:コードキャンプ

コードキャンプの特徴として、講師にオンラインレッスンを依頼できるシステムがあります。

このシステムではレッスンしてもらいたい講師を自分で選ぶことができるという特徴があるのですが、通常プランではこのレッスンに回数制限がついています。

通常コースの場合は

  • 2ヶ月プラン:20回
  • 4か月プラン:40回
  • 6か月プラン:60回

というように回数制限があるのです。

しかし、プレミアムプラスコースではこのレッスンの回数制限は付いておらず無制限に行うことができます。

 

プレミアムプラスがオススメできない3つの理由


一見全ての学習科目を受講できるプレミアムプラスコースはお得なプランにも見えますが、プログラミングスクールも実際に運営している筆者からすれば受講する価値はあまりないように見えています。

その理由は以下の3つです。

  1. 6ヶ月プランでも学習時間が圧倒的に足りない
  2. 初めから複数のプログラミング言語を学ぶ価値がない
  3. 料金のコスパが他コースと比較して悪い

それぞれ解説していきます。

① 6ヶ月プランでも学習時間が圧倒的に足りない

コードキャンプでは期間によって料金プランが設定されていますが、最長の6ヶ月プランを選んだとしても全ての言語を完璧にマスターすることは不可能でしょう。

上記の図はコードキャンプではコースにもよって変わってきますが、一つのコースを卒業するまでの学習時間を以下のように紹介していました。

コードキャンプの卒業までの学習時間目安(コース毎)

2ヶ月プラン:100時間~150時間
4ヶ月プラン:160時間~240時間
6ヶ月プラン:120時間~240時間

これはコース毎の推定ですので、プレミアムプラスコースでは全7種のコースを受講できるとなると

プレミアムプラスコースの全コース卒業までの学習時間目安

2ヶ月プラン:700時間~1050時間
4ヶ月プラン:1142時間~1,680時間
6ヶ月プラン:840時間~1,680時間

となります。

2ヶ月プランを例に見てみると、1日10時間勉強したとしても全てのコースを卒業することはできません。

つまり、プレミアムプラスコースでは延長をしない限りは全言語を習得するのかなり厳しいカリキュラム構成になっているのです。

② 初めから複数のプログラミング言語を学ぶ価値がない

プレミアムプラスではコードキャンプが提供している全てのプログラミング言語を全て受講することが可能です。

『全て受講することが可能』とはありますが、学習をする上では一つの科目ずつ学習していく方が効率が格段に良いのです。

そのため、全て受講することができても結局はひとつずつ科目をこなしていくべきことになります。

また、プログラミングを勉強する理由が転職などの収入を得たいという目的であればなおさらこのコースは向いていません。

なぜなら、転職や収入を得るのであれば全てを覚える必要は全くないからです。

エンジニアにはWebエンジニアやアプリエンジニアなどの括りがある通り、何かの言語を習得できれば転職をすることは可能です。

そのため、初めから全ての言語を覚えるメリットはほとんどありません。

例えばコードキャンプで全ての言語を覚えたとしてもエンジニアの世界では実績や経験というのも求められます。

全ての言語を習得するよりもまずは一つの言語を習得し、経験を積んでいったほうがエンジニアとしての価値をより早く高めていくことが可能です。

③ 料金のコスパが他コースと比較して悪い

業界でも需要の高いウェブエンジニアのスキルを習得できる『Webマスターコース』と『プレミアムプラスコース』の料金を比較しました。

2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
プレミアムプラスコース 398,000円 498,000円 698,000円
Webマスターコース 148,000円 248,000円 298,000円

ご覧の通り、料金は倍以上の値段となっています。

全てのコースを学習できるのであれば、まだお得な料金ですが上記で紹介した通り全てを学習するには期間が圧倒的に足りません。

そして、プログラミングを学習するのであればまずは一つの言語に集中し経験を積んでいくのが一番おすすめできる道です。

 

目標に合わせた特化コースを選択するのがオススメ!


結論としては、初めはプレミアムプラスコースを選ぶのではなく目標に合わせて特化したコースを選ぶのが最もオススメです。

Webサイトを作れるようになりたいのであれば『Webマスターコース』。

スマホアプリが作りたいのであれば『アプリマスターコース』。

Webデザイナーになりたいのであれば『デザインマスターコース』などコードキャンプではそれぞれの目標に合わせたコースが用意されています。

目標に合わせたコースを選択し、卒業して実戦経験を積むこれが理想的なエンジニア職のスタートだと個人的に思っています。

学習する以上にエンジニアにおいては経験というのが何よりの強みになるのです。

また、

『どの言語を選んだらいいか分からないからプレミアムプラスにしようか悩んでいる』

という方もいるかもしれません。

そんな方はまずは『プロゲート』や『ドットインストール』など無料でプログラミングを学習できるツールで触れてみることをオススメします。

実際に触れてみて自分が何をできるようになりたいのかを契約する前にぜひ考えてみてください。

スキルドでも現在HTML、CSSを実際に触れることができる講座を無料開放していますので、興味があればぜひご覧ください。

コードキャンプの『プレミアムプラスコース』についてご紹介しました。


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